◆飛騨国分寺の概要
天平13年(741)、聖武天皇は「国分寺建立の詔(みことのり)」を下し、奈良の東大寺を総国分寺として、全国約60ヶ所の各国に「国分寺(金光明四天王護国之寺)」を建立しました。各国分寺には七重塔を造り、『金光明最勝王経』が安置されました。その目的は、『金光明最勝王経』の読誦講読による鎮護国家と、地方政治の確立、文化の開拓にありました。寺の財源として、封戸50戸と水田10町が施され、僧侶は20人と定められました。
当寺は、飛騨国の国分寺のため、通称「飛騨国分寺」と呼ばれています。開基は行基菩薩と伝わっており、天平18年(746)頃に創建されました。境内の樹齢約1250年の大イチョウ(国天然記念物)は、創建当初に植えられたと伝わっています。また、創建当時の伽藍配置については、境内に七重塔の礎石(国史蹟)が現存しています。本堂の床下には、旧金堂礎石群が残存しており、七重塔と金堂が南面して併立していたことが分かっています。
平安時代に入り、火災や台風などにより堂宇の焼失と再建を繰り返し、現在の本堂(国重文)は、室町時代中期以前に再建されたものです。本堂内陣には、本尊「薬師瑠璃光如来(国重文)」、「聖観世音菩薩(国重文)」、「阿弥陀如来(県重文)」、「木鶴大明神(市文化財)」、「弁才天(円空仏)」などが安置されてます。
飛騨地方唯一の三重塔(県重文)は、文政4年(1821)に飛騨匠三代目水間相模によって再建されました。
飛騨国分寺は、創建から1200年を超えて、飛騨の国と飛騨の人々を見守ってきた、この地方随一の古刹です。
瞑想・読経・写経などの実践的な仏教体験や、仏教や密教について学ぶ会など、参加者の興味・関心により内容を決定しています。
※ 関心のある方は副住職まで、直接またはメールにてお気軽にお問合せください。
【Mail:yakushi@hidakokubunji.jp】
●8日 本尊薬師如来供(八日薬師) 13:30~(本堂) |
毎月8日は、ご本尊「薬師瑠璃光如来(お薬師さま)の縁日。 みんなで『観音経(かんのんきょう)』と『般若心経』をお唱えしましょう。 ※5月~10月(9時~15時)には、境内にて「八日市]が開催されます。 |
●21日 弘法大師 御影供(みえく) 13:30~(大師堂) |
毎月21日は、「弘法大師空海(お大師さま」の縁日。 ご供養のための「施餓鬼会(せがきえ)」も同時に執り行われます。 |
●28日 不動明王 護摩供(ごまく) 13:30~(護摩堂) |
毎月28日は、「大聖不動明王(お不動さま)」の縁日。 添護摩木(そえごまき)に心願成就などの願い事をお書きいただき、護摩祈願にご参拝ください。 |
〒506-0007
岐阜県高山市総和町1-83
TEL 0577-32-1395
■毎月の法会
・ 8日 本尊薬師如来供
13:30~(本堂)
・21日 弘法大師 御影供
13:30~(大師堂)
・28日 不動明王 護摩供
13:30~(護摩堂)