飛騨国分寺の概要
天平13年(741)、聖武天皇は「国分寺建立の詔(みことのり)」を下し、奈良の東大寺を総国分寺として、全国約60ヶ所の各国に国分寺(金光明四天王護国之寺)を建立するよう命じました。各国分寺には七重塔が造られ、『金光明最勝王経』が安置されました。その目的は、経典の読誦講読による鎮護国家と、地方政治の確立、文化の開拓にありました。寺の財源として、封戸50戸と水田10町が施され、僧侶は20人と定められました。
当寺は、飛騨国の国分寺のため、「飛騨国分寺」と呼ばれています。開基は行基菩薩と伝えられ、天平18年(746)頃に創建されました。境内の推定樹齢1250年の大イチョウ(国天然記念物)は、創建当初に植樹されたと伝わっています。創建当時の伽藍配置は、現在の本堂床下から発掘された旧金堂礎石群や、境内に現存する七重塔の礎石(国史蹟)から、金堂と七重塔が南面して併立していたことが分かっています。
平安時代以降、度重なる火災などにより堂宇は焼失と再建を繰り返し、現在の本堂(国重文)は、室町時代中期以前に再建されました。本堂内陣には、本尊の薬師瑠璃光如来(国重文)をはじめ、聖観世音菩薩(国重文)、阿弥陀如来(県重文)、弁才天(円空仏)、木鶴大明神(市文化財)などの数多くの仏像が安置されています。飛騨地方唯一の三重塔(県重文)は、文政4年(1821)に飛騨の匠三代目水間相模によって再建されました。
飛騨国分寺は、創建から1250年以上の歴史を有し、飛騨の国と人々を見守り続けてきた、この地方随一の古刹です。
毎月8日は、ご本尊であるお薬師さまのご緑日です。
当寺では、毎月8日13:30から本堂にて薬師如来供を執り行っております。
どなたさまでもご参拝いただけますので、ぜひお参り下さい。
●ひだ国分寺八日市
当日境内では八日市が開催されます。
日時は、5月から10月までの毎月8日(年6回)、9時から15時まで。
「飛騨にある物」「地元で作られた物」が主に出品されます。
たのしいこといっぱいの青空市です。
仏教を深く知りたい方、一緒に学びませんか。
テーマは、参加者の皆さんの関心に合わせて決めていきます。
<テーマの例>
ブッダの教え、釈迦の生涯、仏教の歴史、大乗仏教、密教、弘法大師空海、飛騨国分寺の歴史、瞑想について、仏教経典について(原始仏典、般若心経、観音経など)、読経、写経、など
※関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。
飛騨国分寺
TEL:0577-32-1395
Mail:yakushi@hidakokubunji.jp
●8日 本尊薬師如来供(八日薬師) 13:30~(本堂) |
毎月8日は、ご本尊「薬師瑠璃光如来(お薬師さま)」のご縁日。 ご参拝の皆さまと一緒に『観音経(かんのんぎょう)』をお唱えします。 ※5月から10月(年6回)には、境内にて9時から15時まで「八日市」が開催されます。 |
●21日 弘法大師 御影供(みえく) 13:30~(大師堂) |
毎月21日は「弘法大師空海(お大師さま)」が高野山奥之院にご入定されたご縁日。 併せて「施餓鬼(せがき)」を行い、ご家族やご先祖様方のご供養もお勤めしています。 |
●28日 不動明王 護摩供(ごまく) 13:30~(護摩堂) |
毎月28日の「不動明王(お不動さま)」のご縁日には護摩祈祷を厳修いたします。 添え護摩木(ごまぎ)に心願成就などのご祈願をご記入いただき、ご参拝ください。 |